Chrome ユーザー エクスペリエンス レポート(CrUX)は、実際のユーザー パフォーマンス データの一般公開データセットです。このレポートの発表以降、特にご要望の多かった機能の一つが、地域ごとのユーザー エクスペリエンスの違いをより的確に把握できるようにしてほしい機能です。このフィードバックに基づいて、既存の CrUX データセットを拡張し、すべての地理的リージョンにわたるグローバル ビューを提供します。このデータセットには、国別のデータセットも追加されています。
たとえば、上のスクリーンショットは、いくつかの国における 4G と 3G の有効な接続タイプの集計密度を比較するクエリを示しています。興味深いのは、日本では 4G の通信速度が広く普及しているのに対し、インドでは 3G の通信速度が依然として一般的であるという点です。このような分析情報は、新しい国のディメンションによって可能になります。
まず、BigQuery で CrUX プロジェクトにアクセスすると、country_ae
(アラブ首長国連邦)から country_za
(南アフリカ)まで、国コード別に整理されたデータセットのリストが表示されます。グローバル集計のパフォーマンス データをキャプチャするために、使い慣れた all
データセットが引き続き存在します。各データセットには、最新のレポート 201712
から始まる月次テーブルがあります。開始方法の詳細なチュートリアルについては、最新の CrUX のドキュメントをご覧ください。
この新しいデータを皆様にお届けできることを楽しみにしています。ウェブでのユーザー エクスペリエンス改善のために、ぜひこのデータをご活用いただければ幸いです。サポートの利用、質問、フィードバックの提供、独自の分析結果の共有を行うには、CrUX フォーラムのディスカッションにご参加ください。また、BigQuery の無料枠ではクエリに対する熱意に応えられない場合でも、さらに 10 TB を無料でご利用いただけるプロモーションを実施中です。在庫がなくなり次第、クレジットをお受け取りください。