[AI アシスタント] パネルを使用して、AI を活用したウェブサイトの仕組みについて詳しく確認できます。
概要
AI アシスタンス パネルを使用すると、DevTools で直接 Gemini とチャットできます。このパネルから開始した会話には、検査中のページの技術的な詳細に関するコンテキストが自動的に含まれます。
AI アシスタント パネルを使用すると、提供されたプロンプトの例または独自の質問を会話の出発点として使用し、タスクを解決するために必要な数のフォローアップ質問を続けることができます。
[AI アシスタント] パネルのチャットでは、次のことについて詳しく知ることができます。
- スタイリング: DOM ツリーの要素について質問し、特定の要素がどのように表示されるのか、要素同士がどのようにやり取りするのかを学び、提供された修正でスタイリングの課題を解決します。
- ネットワーク リクエスト。ページのコンテキストで送信されたリクエストについて質問します。転送元、所要時間、失敗した理由を把握します。
- ソース。ウェブページで読み込まれたファイルについて質問します。コンテンツと目的について詳しく説明します。
- パフォーマンス。パフォーマンス パネルに記録されたパフォーマンス プロファイルのアクティビティについて質問し、改善策の提案を受ける。
要件
[AI アシスタンス] パネルを使用するには、次のことを確認してください。
- 18 歳以上で、サポートされている地域にお住まいである。
- Chrome の最新バージョンを使用している。
- Google アカウントで Chrome にログインしていること。
- DevTools の (設定 > 設定 > 外観 > 言語)で、英語(米国)が選択されている。
- DevTools の 設定 > AI イノベーション を有効にしている。
データの取り扱いについて
このお知らせと Google のプライバシーに関するお知らせでは、Chrome DevTools の AI イノベーションでユーザーのデータがどのように取り扱われるかについて説明しています。よくお読みください。
Chrome DevTools の AI アシスタンスは、検査対象のページが Web API を介して公開しているデータを使用します。
Google は、この入力データ、生成された出力、関連機能の使用状況に関する情報、フィードバックを収集します。Google はこのデータを、Google のプロダクト、サービス、機械学習技術(Google Cloud など、Google の企業向けプロダクトも含む)の提供、向上、開発に使用します。
品質の向上とプロダクトの改善のため、上記の入力データ、生成された出力、関連機能の使用情報、フィードバックについて、人間のレビュアーが読み取り、注釈を付け、処理を行う場合があります。プロンプトやフィードバックには、ご自身や他人を特定できるような機密情報(部外秘など)や個人情報を含めないでください。データは誰によって提供されたものかわからないように保存されるため、削除のリクエストに応じることはできず、最大 18 か月間保持されます。Google アカウントが組織によって管理されている場合、Google はプロダクトの改善を目的としたデータを収集しないことがあります。
AI アシスタントをお試しになるにあたって、次の点にご留意ください。
- AI アシスタントは試験運用版のテクノロジーを使用しており、Google の見解にそぐわない不正確な情報や不適切な情報が生成される場合があります。回答に投票していただくことで、この機能の改善に役立てさせていただきます。
- この機能は試験運用版であり、将来変更される可能性があります。
- 生成されたコード スニペットは慎重に使用してください。
この機能を使用するには、AI アシスタンスの使用に Google 利用規約が適用されることに同意する必要があります。
既知の問題
AI アシスタントは、Google の大規模言語モデルを使用して説明を生成します。大規模言語モデル(LLM)は、新しい活発な研究分野です。LLM が生成する回答は、疑わしい場合や完全に間違っている場合があります。結果が不正確であったり、誤解を招く可能性もあるため、必ず再確認してください。
説明が間違っている
LLM は、もっともらしく聞こえるコンテンツを生成します。ほとんどの場合、このコンテンツには、関連するコンテキストでエラーや警告を理解するのに役立つ、真実で有用な分析情報が含まれています。最新のウェブ開発とデバッグは、複雑性が高く、習熟するには長年の経験が必要な難しい技術です。LLM が生成する回答は、もっともらしく聞こえるものの、実際には誤解を招くものや、人間のウェブ デベロッパーにとって意味のないものであることがあります。Google は、生成された回答の品質と正確性を継続的に改善するよう最善を尽くしています。
間違った回答や説明の例は次のとおりです。
- CSS の機能、プロパティ、構文のハルシネーション
- 存在しない要素またはクラス名
誤った説明を見つけた場合は、フィードバックをお送りください。
プロンプト インジェクション
多くの LLM アプリケーションは、プロンプト インジェクションと呼ばれる不正使用の影響を受けやすい状態にあります。この機能も例外ではありません。LLM をだまして、デベロッパーが意図していない指示を受け入れさせることが可能です。
次の無害な例をご覧ください。
機能の提供状況を制御する
管理対象の Chrome 環境では、AI アシスタンスとコンソール分析情報の利用可否は、DevToolsGenAiSettings エンタープライズポリシーによって制御されます。
管理対象外のユーザーは、同じポリシーを使用して、マシンで AI イノベーションを無効にし、Ask AI コンテキスト メニュー項目を削除できます。
- Chrome のすべてのインスタンスを停止する
- 推奨ポリシーを設定する
- macOS:
$ defaults write com.google.Chrome DevToolsGenAiSettings -integer 2を実行します。 - Linux:
/etc/opt/chrome/policies/recommendedにpolicies.jsonを作成し、{"DevToolsGenAiSettings": 2}を追加 - Windows: regedit.exe で
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Google\Chromeに移動します。キーDevToolsGenAiSettingsをdword:00000002に設定します。
- macOS:
- Chrome を起動し、chrome://policy に移動して、
DevToolsGenAiSettingsのポリシー値が 2 であることを確認します。