コンソールで JavaScript を実行する

このインタラクティブなチュートリアルでは、Chrome DevTools コンソールで JavaScript を実行する方法について説明します。コンソールにメッセージを記録する方法については、メッセージ ロギングを使ってみるをご覧ください。JavaScript コードを一時停止して 1 行ずつステップ実行する方法については、JavaScript のデバッグを始めるをご覧ください。

コンソール。

図 1. コンソール

概要

コンソールは REPL です。これは、読み取り、評価、出力、ループの略です。入力した JavaScript を読み取り、コードを評価し、の結果を出力してから、最初のステップに戻ります。

DevTools の設定

このチュートリアルでは、デモを開いてすべてのワークフローを自分で試すことができます。実際に操作しながら学習すると、後でワークフローを思い出しやすくなります。

  1. Command+Option+J(Mac の場合)または Ctrl+Shift+J(Windows、Linux、ChromeOS の場合)を押すと、このページに コンソールが開きます。

    このチュートリアルは左側、DevTools は右側にあります。

    図 2. 左側がこのチュートリアル、右側が DevTools です。

ページの JavaScript または DOM を表示、変更する

ページを作成またはデバッグする際、ページの外観や実行方法を変更するために、コンソールでステートメントを実行すると便利な場合があります。

  1. 下のボタンのテキストを確認してください。

  2. コンソールに「document.getElementById('hello').textContent = 'Hello, Console!'」と入力し、Enter キーを押して式を評価します。ボタン内のテキストがどのように変化するかを確認します。

    上記の式を評価した後のコンソール。

    図 3. 上記の式を評価した後のコンソール。

    評価したコードの下に "Hello, Console!" が表示されています。REPL の 4 つのステップ つまり読み取り、評価、出力、ループを思い出してくださいコードを評価すると、REPL が式の結果を出力します。したがって、"Hello, Console!"document.getElementById('hello').textContent = 'Hello, Console!' の評価結果である必要があります。

ページに関連のない任意の JavaScript を実行する

コードをテストしたり、慣れていない新しい JavaScript 機能を試したりするだけのコード プレイグラウンドが必要なこともあります。コンソールは、このようなテストを行うのに最適な場所です。

  1. コンソールに「5 + 15」と入力します。式の下に結果 20 が表示されます(式の評価に時間がかかりすぎる場合を除く)。
  2. Enter キーを押して式を評価します。コンソールにより、コードの下に式の結果が出力されます。下の 図 4 は、この式を評価した後のコンソールの様子を示しています。
  3. コンソールに次のコードを入力します。コピーして貼り付けるのではなく、1 文字ずつ入力してみてください。

    function add(a, b=20) {
      return a + b;
    }
    

    b=20 構文に慣れていない場合は、関数引数のデフォルト値を定義するをご覧ください。

  4. 次に、先ほど定義した関数を呼び出します。

    add(25);
    

    上記の式を評価した後のコンソールの表示。

    図 4. 上記の式を評価した後のコンソール。

    add(25)45 に評価されます。これは、add 関数が 2 つ目の引数なしで呼び出されると、b がデフォルトで 20 になるためです。

関数が返されるまで、このコンソール セッションでコードを実行することはできません。計算に時間がかかりすぎる場合は、タスク マネージャーを使用して計算をキャンセルできますが、その場合、現在のページが失敗し、入力したデータがすべて失われます。

次のステップ

コンソールでの JavaScript の実行に関連するその他の機能については、JavaScript を実行するをご覧ください。

DevTools を使用すると、スクリプトの実行中にスクリプトを一時停止できます。一時停止中は、Console を使用して、その時点でのページの window または DOM を表示および変更できます。これにより、強力なデバッグ ワークフローを実現できます。インタラクティブなチュートリアルについては、JavaScript のデバッグを開始するをご覧ください。

コンソールでは、一連の形式指定子もサポートされています。コンソール メッセージの書式設定とスタイル設定を行うすべての方法については、コンソールでのメッセージの書式とスタイル設定をご覧ください。

それ以外にも、コンソールには、ページの操作を簡単にする一連の便利な関数も用意されています。例:

  • document.querySelector() を入力して要素を選択する代わりに、「$()」と入力します。この構文は jQuery にインスパイアされていますが、実際には jQuery ではありません。これは単に document.querySelector() のエイリアスです。
  • debug(function) は、その関数の最初の行にブレークポイントを設定します。
  • keys(object) は、指定されたオブジェクトのキーを含む配列を返します。

すべての便利な関数については、Console Utilities API リファレンスをご覧ください。